葬儀式の豆知識

お葬式にまつわることは全て意味がありますが、しかし、理由までは知らないことも多いのではないでしょうか。
今回は、葬儀に関する豆知識をご紹介いたします。

<葬儀関連>

【葬儀・告別式の違い】
葬儀式と告別式は、意味や目的が全く異なる別々の儀式になります。
しかし、近年ではお葬式の簡略化に伴い、二つの儀式を同じ日に行う形が一般化され「葬儀・告別式」と称されるようになり混同されています。
葬儀式:故人の冥福を祈り、宗教的にはこの世からあの世への引導を渡す非常に大事な儀式になります。
告別式:故人を偲ぶために友人や知人、関係者が集まりお別れをするための儀式になります。

【仮通夜(かりつや)】
亡くなった当日の夜に近親者のみで故人を見守り夜を過ごすことです。友引などの関係で通夜を二日に渡って行う場合、一日目を仮通夜、二日目を本通夜と言います。

【通夜振る舞い】
お通夜が終わった後、故人の供養と会葬者へのお礼のために用意された食事の席のことです。通夜振る舞いへの参加は必須ではありません。
また、通夜振る舞いにもマナーがあります。準備された食事に手を付ける事で個人への供養の意味があるため、箸を付け一口だけでも頂きましょう。ただし、通夜振る舞いの席での会話でも、忌み言葉に注意が必要ですので気を付けましょう。

【精進落とし(しょうじんおとし)】
僧侶をはじめ葬儀でお世話になった人に感謝の気持ちを表すための会食の場です。
・列席者やお手伝いの人たちにお礼を述べながら、心を込めて接待すること
・頃合いを見計らって、葬儀が無事に終わったことに対する感謝の言葉を述べ終了

【友引(ともびき)】
現在では友引に葬儀や告別式が行われることも増え、迷信を気にする方も多くなっています。しかし、弔問する方が嫌がる可能性や、友引を気にしそうな親族がいらっしゃる場合は、あらかじめ友引に葬儀を行う旨の説明をしましょう。もし、都合が付くようであれば葬儀を一日遅らせ、ずらした方が安心かもしれません。

<その他>

【お清めの塩】
もともと神道で用いられていた儀式で、人の死に際して寄り付いてきた邪気を祓うといった意味があります。
しかし、お清めの塩は宗派による考え方の違いがあるので、葬儀に参列したのに渡されなかったと気にされなくてもよいでしょう。もし、必要かどうか悩まれた場合は、信仰する宗教によってご判断ください。

【戒名(かいみょう)】
戒名とは、仏教の教えに則って故人に付ける名前です。仏教では生前の名前は俗名(ぞくみょう)と呼ばれ、戒名を付けることで生前の世界(俗世)から仏の世界へ、俗世と縁を切るといった意味があります。

【忌中(きちゅう)】
死の穢れが去らない期間

【忌明け(きあけ)】
穢れが去った時点
仏式では、故人が亡くなってから49日間を忌中、1年間を喪中の期間、慶事への出席や神社への参拝などを慎むのが通例です。

【喪】
「喪に服す」とは近親者が亡くなったときに、一定期間亡くなった人の死をいたみ俗世との交わりを避けてつつましく暮らしていくことを指します。宗派により喪中の期間は違いますが、基本的には一年間とされています。喪中は結婚式の出席や神社の参拝、年始参りもなるべく控えるのが好ましいとされています。ただ、どうしても主席しなければならない時には、「忌明け」後ならおめでたい席へも出席する人が多くなっているようです。

豆知識

 

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